お題よーん。途中でいろんなことを見失った。
ドガッ!! ガンッ!
「・・・・・・うわ、何、その腕」
東仙に斬られた腕の痛みか怒りか、もしくは両方か。とにかく不機嫌の絶頂でドカドカと勢いよく歩いていたら、角から出てきた別の破面に突き飛ばされて壁に激突した。
片腕をなくしたとはいえ十刃の一人であるグリムジョーを横から簡単に蹴り飛ばしたのだ、相手もかなりの実力者と窺える。
「テメェ、! いきなり何しやがる!!」
「そりゃこっちのセリフだろ。ジャガーの方が飛び出しだぜ?」
「ジャガーっつーなって何度言やわかるんだ!!」
グリムジョー・ジャガージャックと・。ほぼ同時期に破面の成体へとなり、互いに互いのことを認め合っている。が、グリムジョーの方は単純な戦闘能力がの方が上とあって勝手にライバル意識ももっている。
「で? ホントにその腕何やったんだよ。まあグリムジョーがそう簡単に死神に遅れをとるとは思えないが・・・・・・。よっぽど油断した?」
そういって、は自分の仮面の名残を指で弾いた。それを見たグリムジョーが眉間のシワをますます深くし、蹴り飛ばされる前に歩いていた方へと足早に進み始めた。
急いでいく目的地など最初からなかったが。
「うわぁ、無視か」
「うるせぇ。何度か死んで来い」
「一回は確実に死んでるな。・・・・・・グリムジョーこそ、今度自分勝手な行動したら本気で東仙に殺されるぞ」
「うるせぇって言って・・・・・・」
「どうした?」
グリムジョーが驚いてを見ると、は一歩下がったところでニヤニヤしてこちらを見ていた。
全部知っていながらわざとどうしたなどと聞いてきたのかと悟ると、グリムジョーの怒りはさらに増した。
「! てめぇ、知っててわざと!!」
「知ってたわけじゃねぇよ。ただ、その傷に清虫の・・・・・・東仙の霊力が残ってるからな。だとすれば大体察しがつくって」
呆れたようにため息を付き、首を振る。彼の目は確かにすべてを悟っているように見えた。
それにしても、斬った腕に残る霊力など本当にほんのわずかだろうによく分かるものだ。たしかは探査回路の能力も高かったはず。
「ところで、その腹の傷は東仙に付けられた傷じゃないな。ふむ、油断はしてたわけだ」
「いい加減黙れ。本気で殺すぞ」
「いいじゃねぇか、少しぐらい。俺だって破面の仲間が減ったら寂しいもん!」
「うわ、キモッ」
「うわ、ヒドッ」
グリムジョーが心の底から言うと、が傷ついたような演技をしながら同じように返した。
――ピシッ
は仮面の名残を弾き、それからふざけていたのが嘘のような真剣なまなざしをグリムジョーに向けた。
「今度は、俺も連れて行けよな」
「・・・・・・・・・・・・。お前も、腕落とされるぜ?」
「その辺はほら。普段の行いがいいから大丈夫」
「ハッ! 普段の行いがいい虚ってなんだよ」
「・・・それもそうだな」
ニィ、と互いに笑いあい、どちらかともなく歩き出す。
――優しい。
仮面を弾く癖は、相手のことを心配しているときにやるコイツの癖だ。
そんな甘いから、実力はあっても十刃になれねぇんだ。
でも、俺はそんなのことが嫌いじゃない。
そんなコイツだからこそ、ライバルだと認めることができる。
そんなコイツだから、背中を任せてもいいと思えるときがある。
でも、だからこそ、と肩を並べて戦うことはないだろう。
誰かを信じ、頼ることは弱さだから。
――強いグリムジョー。
ああ言ったけど、結局君は一人で戦うのだろう。
俺たちは虚で、最強のヴァストローデの破面。そして君はその中でも選りすぐりの十刃だ。
そんな君を、俺は尊敬している。
すべてのものを惹きつける、孤高の背中が。
いつでも誰より最強でいようとする姿勢が。
そう、『強い』。君は本当に『強い』。
でも一人は『弱い』。
たとえ俺たちがヴァストローデでも、その弱さは克服できない。
群れることが強いことだとは限らないけれど・・・・・・。
ああ、もっと君と堂々と信じあえることができる立場であったなら・・・。
途中でわけ分からなくなっちゃった・・・。何がいいたいのやら。
とりあえずお互いに片思いってところで攻めたかったです。(何処へ