ただ思いつくように書いただけ。
FRACION
「グリムジョー様ー」
聞きなれたのん気な声が背後からグリムジョーの耳へ届く。足音が近づいてくるが霊圧はまったく感じない。探査回路はある程度常に展開させているが、霊圧を抑えるのが極端にずば抜けているの前では無意味であった。
グリムジョーは振り返ることも歩調を緩めることもせずただ真っすぐ目的地に向かって歩き続ける。
「無視すんなよ」
「てめぇ、俺の従属官のクセに随分な口の聞き方だな?」
「スターク様のところのリリネットたんよりマシだと思いますがね」
は同じ従属官であるが違う十刃に仕えるリリネットを思い浮かべた。偶然通りかかって一度だけスタークを起こす姿を見たことがあるが……。
「……アイツと比べて“マシ”レベルでいいんだな?」
「いや、もうちょっとレベルアップさせてください」
ちなみにそのときグリムジョーも一緒で、すごい形相で『俺にやったら殺すからな』と釘を刺された。
グリムジョーは面倒くさそうに頭をかきながら目線だけへと落とした。
「で、何のようだ」
「本気で織姫ちゃんのところに行かれるのかとお聞きしようかと思いまして」
「この道通って他にいくところがあるか?」
「ありませんねぇ。わたしも必ず通りますから」
実は頻繁に織姫のところに通っている。世話を任されているウルキオラはが織姫に危害を加えるわけでもなく、織姫も不快に感じるどころか歓迎しているようなので黙認していた。グリムジョーも特別諌める必要がないため何もしていない。
「でも、いいんですか? 織姫ちゃん勝手に連れ出したらウルキオラ様きっと静かに大激怒されますよ」
「ハッ! それこそ望むところだな」
グリムジョーはニィ、と口角をつり上げて嬉しそうに笑う。はこの笑顔が最高に好きだったが、今回ばかりは少々呆れて小さくため息が漏れた。
「まったく……。ほどほどにしてくださいね。でないとまぁた東仙様からお仕置き受けますよ」
「それを次に口にしたら穴あきにするからな」
普通の虚だったらそれだけで死ねそうな鋭い目でにらみつけるが、は慣れているのか適当にあしらうように返事をしただけだ。
「ま、グリムジョー様が何をなさるつもりでもついていきますよ。わたしはあなたのフラシオンですから」
がそう言うと、グリムジョーは眼力を少し弱めて、視線を進行方向へ戻した。
「……おい」
「はい?」
「俺はてめぇになにもしねぇ」
「わたしが貴方に尽くすのです」
「死にそうになっても見捨てるだろう」
「貴方のための命です」
「だがが俺に尽くし続けるのならば、もっともっと面白い世界へ連れて行ってやる」
が見上げたグリムジョーの顔は、笑っていた。
口角を限界まで上げて、楽しくて仕方の無い時の顔。
ソレを視認した瞬間、身震いした。
ゾクゾクして、たまらなく愛おしい。
「――振り落とされないよう、必死でついていきます」
あーうー……。
異様に『何か』書きたくなって書いてみたけど。
コレは失敗だな。(載せんな)
(07,6,24)