ウチのヒロインはまともなプレゼントをしないらしい。
「おーめーでとーおーめーでとー♪ みーつーいー♪」
「・・・・・・」
「もっともっとおっきくな・あ・れ〜♪」
「これ以上か。」
NOT 購入品
「おお、よかった。最初の時点でツッコミ来なかったからどうしようかと思ったよ」
「なんでモ〇スター●ァーム風なんだよ」
「時間差だとぉっ!?」
教室の片隅で朝早くから騒いでいるのは、湘北高校バスケ部三年の三井 寿とクラスメイトの である。
今日は三井の誕生日だということもあるのか、いつもよりテンションは高めだ。とはいっても大体毎日こんなものではあるが。違うのは朝一からハイだということだけだろう。が低血圧のせいで朝は比較的ローに漫才を繰り広げていることが多い。
「いやいやいや、それにしてもさぁ、朝顔合わせた瞬間『はっぴーばーすでーつーゆー♪』って歌いだすのも寒いでしょ?」
「『おーめーでとー♪』って来られても対処に困るけどな。大体バースデーソングを寒いっつーな」
「いや、寒いね! 三井に歌ってあげるっていうところがことさら寒い!」
「んだとぉ!?」
三井は思い切り上からの頭を押さえつけ、ゆっくりと撫でるというには強すぎる力で彼女の髪をかき回した。
「ぎゃーっ! 痛い痛い!! その高さからグリグリされると真面目に痛い!!」
三井の容赦ない攻撃に、抗議の声を上げながら抵抗する。なんとか三井の攻撃から逃げ出し、乱れた髪を手櫛で整えつつ痛む頭を撫でた。
「ひどーい三井。最低三井。女の子への扱いか三井」
「そのぐらいでどうにかなるタマか、」
「なりませんけどね」
むしろ『お前の攻撃ごときでどうにかなってたまるか』と言外に含んでいるような言い方だった。
は髪を整え終わると、ゴソゴソとカバンを漁り始めた。
「と、いうわけでプレゼンツです。ありがたく受け取るといいよ」
ドンッ!
「・・・・・・」
机の上に置かれたプレゼントと称されたものは妙に大きかった。
のカバンの大きさとプレゼントの大きさを考えるととてつもなく違和感を感じたが、考えると負けたような気がしたのであまり考えないようにした。
それに、気になることはまだある。ラッピング越しからも感じ取れるその形だ。完璧な球体をしている。
「・・・・・・なんだコレ?」
「ボール」
「んなことはみりゃわかんだよ」
とりあえず三井はプレゼントらしきものを持ち上げてみた。
通常考えればバスケ部でバスケ大好き人間にプレゼントするボールだ、バスケットボールだと思うのが普通だが、このプレゼントとやらのボールはそれよりも小さく軽い。どちらかといえばサッカーボールなどの方に近い気がする。
――サッカーボール?
「・・・・・・そういや今年はW杯だったな?」
「ああ、そうだね。バスケと関係ないのによく知ってるじゃん、三井」
「・・・・・・。お前俺のことバスケ馬鹿か何かだと思ってるだろ?」
「え?違うの?」
本気でそう思っていたらしい彼女は不思議そうに首をかしげていた。三井自身も自覚があるのか、それ以上は突っ込まなかった。事実、バスケ以外のスポーツにはあまり興味がない。
「で、コレはサッカーボールか?」
「さあ? それはあけてからのお楽しみでしょ」
「バスケ部の俺にサッカーボールを渡す神経がわかんねぇよ」
そもそもサッカーボールがプレゼントってガキかよ、とそれは心の中で突っ込んでみる。
ガサガサガサ。
「って、バレーボールかよ!!」
「うぉい、投げたら危ないって!」
姿を現したプレゼントのボールは、予想していた黒と白のボールではなく、真っ白なバレーボールであった。
ちなみに投げたバレーボールはこの騒がしいなか読書を楽しんでいた大人しい男子生徒の後頭部を直撃した。
「んなもん買うならもっとマシなプレゼント考えろ!」
三井の言葉に、は『ああ』と一言いってから言葉を続ける。
「ちなみにそれ学校の備品だから」
「買ってすらいねぇ!?」
急いで書いたせいかあんまり面白いことにならなかった。
・・・・・・まあ、三井の誕生日だと気付いたの、三日前だしね。
そしてSDキャラはあと桜木しか誕生日知らないし。
桜木も夢書いて祝ってあげようと思ったんだけど・・・・・・。3月って忙しいんだよなー。
とてもじゃないけど4月1日にUPすること無理でした♪(三井のこと語れよ)
つーかウチのヒロインもそうだけど、誕生日をまともに祝おうという気がない星月。
って、逆か。僕に祝う気がないから、ヒロインも変なプレゼントを用意する、と。
・・・・・・今度の餌食は誰だろうか。
(06'5'22)